危険な活性酸素を利用するのは何故ですか?(WEF技術開発が活性酸素にこだわる理由は何ですか?)
我々は、人間にとって快適で便利な生活を求めて来ました。しかし、その負の結果として、地球環境に変化を与え、逆に人間の存在を脅かすようになりました。
大気、水には難分解性有害物質が増え、克服されたと思われた感染症も耐性菌による新たな脅威にさらされています。
人類は生まれてから自然の中で生きてきました。それは無数にいる菌とも共生してきたといえます。人類にとって不要なものは菌が処理してくれました。その典型的な例が、現代の下水処理(標準活性汚泥法)です。世界中どこでも、汚水を入れて空気抜気すれば、自然に菌が発生して汚物を処理、水をきれいにいてくれます。しかし、人類は菌が処理できない物質を生み出しました。しかも、そのほとんどが発がん物質等の人類にとって非常に危険なものばかりです。これら、菌が処理できない有害物質を、難分解性有害物質と呼んでいます。
最近世界の河川、湖沼でCODが徐々に増加していますが、その原因がこの難分解性有害物質の増加といわれています。問題はそれらのほとんどが発がん性物質で、その河川、湖沼から我々は飲料水を取水していることです。
一方で、人類は紀元前の昔から、さまざまな感染症と戦ってきました。感染症をもたらす病原体や対処方法がわかってきたのは、19世紀後半になってからで、その後、感染症による死亡者は激減しました。
しかし、1970年頃より、以前には知られてなかった新たな感染症である「新興感染症」や、過去に流行した感染症で一時は発生数が減少したものの再び出現した感染症「再興感染症」が問題となっていて、感染症のパンデミック(世界的大流行)が人類の脅威となっています。それは薬剤と菌とのいたちごっこの結果で、果たしてどちらが勝者になるのか? 人類に分が悪いようにも見えます。
この難分解物質を分解できるのは活性酸素しかないといわれ、今、活性酸素を大量に発生させ、それによって効率的に難分解物質を処理したり殺菌する技術が、世界中で研究されています。
弊社はこの人間にとって最大の敵「活性酸素」を、現在の環境問題解決の切り札にしたいと考え、空気中の酸素から活性酸素を生成する技術とそれを利用して処理をする技術の開発を続けています。