カリブ海周辺国で大きな問題となっているサルガッサム(ホンダワラ)大量漂 着解決方法について、JICA(国際協力機構)から相談を受けました

「グレート・アトランティック・サルガッスム・ベルト(大西洋の巨大なサルガッスムベルト)」は、アフリカ西部からメキシヨ湾までの海岸線に広がる茶色の海藻の大群。海藻の発生としては世界最大級の規模であり、重さは約2000万トン、その姿は宇宙からも確認できます。

この海藻は沿岸の生態系を破壊し、サンゴを窒息させ、野生生物に害を与え、インフラを脅かし、空気の質を低下させる可能性があるという。また、漂着したサルガッスムが腐敗すると、独特の異臭を放ち、メカリブ海沿岸諸国の観光に大きな問題を引き起こしています。サルガッサムは漂着した瞬間から腐敗が始まり、また含水率が90%以上あるため、乾燥させるには多量のエネルギーが必要になり、現在は収集し森やジャングルに投棄しているが多額の費用が発生しています。

今回JICAから相談があったのは、少し前にカリブ海に面したベリーズという国のNPOからサルガッサムリサイクル相談があり、可能性を提案したことから、その提案書がJICAに回ったようです。

・含水率が高いサルガッサムを低コスト・小エネルギーで効果的な堆肥化になること。

・現場近くでの処理も可能(減容化)なこと。

・付着して問題になっているビブリオ菌も殺菌可能なこと。

・含有しているヒ素も利用するバイオマス炭で固定化出来ること。以上を説明し、前向きに導入検討していただくことになりました。