UNIDOの認定を受けていますが、開発途上国でどのような展開が出来るのですか? 


 SDGsの中に、「違法伐採を減らそう」というのがあります。これは木を切って薪にするためではありません。肥料が入手できない地域では、土地が瘦せてくると森を開墾して畑にするのです。山に木がなくなると、大雨が降ると保水性がないので大洪水になり、畑の肥沃な表土が流されます。すると仕方なくまた森の木を切ることになります。まさに持続不可能な悪循環です。

 この悪循環を止めるのは簡単です。安く効果的な肥料が入手できればいいのです。

 

 見渡せば周りには利用不可能といわれるバイオマスが大量にあります。例えば「ホテイアオイ」です。ホテイアオイは「青い悪魔」と呼ばれ、漁業という生業を奪うだけでなく、マラリアの流行ももたらしました。世界の大学、企業がホテイアオイの処理に取組みましたが、全員ギブアップしました。その理由が含水率90%以上あるため、多量のエネルギーが使用できない開発途上国では、ホテイアオイの乾燥が出来ないからです。

 我々は含水率98%という琵琶湖の水草(オオカナダモ)を、活性酸素処理することで、非常に少ないエネルギーで、たった10日で完熟たい肥にすることに成功しています。

 また、活性酸素は瞬時にホテイアオイを分解しますので、効果的なメタンガス生成が可能になり、燃料、電気供給が可能になります。ホテイアオイ以外にも、活性酸素はコロナウイルスも瞬時に分解するくらい殺菌効果が高いので、感染性医療廃棄物の分解・殺菌もオンサイトで行うことが可能です。