汚泥処理とは、濃縮・脱水・焼却などによって汚泥の容積を減らし(減容化)、衛生的で取扱いやすい状態にするとともに、埋め立て処分量を削減する技術です。
下図は、平成16年度に発生した産業廃棄物の内訳(種類別)です。全体の約4割を汚泥が占めており、「下水汚泥」だけでも全体の2割弱を占めます。これは、汚泥の特徴である含水率の高さに原因があります。「その他汚泥」は主に無機汚泥に該当するもので、これらの中では、建設業由来、水道業由来が大部分を占めています。
現在、汚泥についても循環的な利用が求められています。この背景には、日本だけではなく、世界的に廃棄物の埋め立て処分地が不足しているため、汚泥についても埋め立て処分量の削減が求められているのです。