石油関連の汚泥(石油スラッジ)は処理が難しく、現在もほとんど手つかずの状態ですが、このような汚泥も処理・再生は可能ですか?
北海油田やサウジアラビアの砂漠地帯に排出した石油スラッジが大量に放置されているという話もあります。今まで石油企業や油田、ガス田のスラッジの処理試験もやってきましたし、実際パイプラインが破裂して汚染された土壌の凝固処理も手掛けたことがあります。
一般的には、精製された石油汚泥(貯留タンクの底に沈殿するスラッジ等)の方が凝固しやすい傾向にありますが、石油掘削時のスラッジも処理は可能です。北海油田のスラッジを凝固させ、30分後に海に投入して、海底で安定凝固させるというような試験にもぜひ取り組んでいきたいと考えています。
石油スラッジを凝固させれば搬送が可能になりますので、効率はそれほど良くないかもしれませんが、燃料として再利用も可能になるかもしれません。