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ハイフォン(ベトナム)の浄水場で活性酸素による浄水原水処理試験に取組むことになりました

しが環境ビジネスネットワーク、ハノイ土木大学(HUCE)の協力を得て、この程ハイフォン(ベトナム)の浄水場(ハイフォンウオーターJSC・給水事業者)で活性酸素による浄水原水処理試験に取組むことになりました。

しが環境ビジネスネットワークは、ハノイ土木大学(HUCE)の協力を得て、このたびベトナム・ハイフォン市の浄水場(Hai Phong Water JSC)において、活性酸素を用いた原水処理の実証試験に取り組むこととなりました。Hai Phong Waterは河川から原水を取水していますが、近年汚染が進行し、アンモニア態窒素やCOD(化学的酸素要求量)の低減が困難となっており、活性酸素処理に大きな期待を寄せています。

Hai Phong Water JSCは、ベトナム第4の都市であり、北部最大の港湾都市であるハイフォン市の主要な給水事業者です。同社は、ハイフォン市を流れる河川、地下水、海水などを浄化し、住民に供給しています。中でも、河川水を取水しているAn Duong浄水場(処理能力:200,000 m³/日)では、原水のアンモニア態窒素およびCODの濃度が非常に高く、さらなる水質改善が求められています。

同浄水場では、数年前に日本のODA支援により、微生物を活用した最新のろ過技術「U-BCF」が導入されましたが、有機物除去率は15〜20%程度にとどまっているのが現状です。

当社は、他社では処理困難とされる高濃度かつ難分解性の工業廃水の処理に長年取り組んできた経験から、比較的低濃度の河川水の処理は技術的にはそれほど難しくないと考えています。ただし、浄水場で扱う原水量が非常に多いため、スケール対応が課題となる可能性があります。

浄水場原水の汚染は世界的な傾向であり、CODの増加要因は難分解性物質であることが多く、それらの多くは発がん性を有するとされています。今回の実証試験で活性酸素処理の効果が確認されれば、ベトナム国内にとどまらず、国際的にも大きなアピールとなると期待しています。

 

なお、11月3日よりハイフォン市にて、関係者が一堂に会し、第1回の打ち合わせを実施する予定です。


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